【書評】『苦しかったときの話をしようか』森岡毅 -悩んだ分だけ高く飛べる-


前書き

こんにちは。Memento Moriです。
読書大好き芸人の僕が本日紹介するのは『苦しかったときの話をしようか』著:森岡毅 です。

キャリアに悩む人、就活生には、ぜひ読んでほしい一冊です。
むしろキャリアに悩んでない人にも心からお勧めできる一冊です。

ただの自己啓発本ではなく、非常に心温まる内容になっています。
著者の森岡さんが、大学二年生の娘さんに伝えた、自分の将来について考える際の「考え方」が元になっている本です。
娘さんという読み手を意識して書かれたものをできるだけ流用した本だからか、読者にも非常にストレートに内容が刺さってきます。

特に「未来の君へ」という最終章では、家族愛、人間性に富んだ非常に素敵な文章になっています。
最後の1行に思わず目頭が熱くなり、スターバックスで泣かされてしまいました(笑)

本書で僕が感銘を受けた名言を中心に内容をザックリまとめていきます。


第一章 やりたいことが分からないのはなぜなのか

自分のやりたいことが見つからないのは自分の中に「軸」がないから

軸の例

  • 「地元で安定した生活をしたい」
  • 「できる限り高い年収を得たい」
  • 「大好きな車に関わる仕事をしたい」

このような「軸」は自分で決めるしかないです。
「軸」を決定するために、様々な経験を積む、自分を見つめ直すという行動が重要になってきます。

「自分が本当にやりたいことができる企業を選ぶ。」
「死ぬまで最高に満足できる企業を選ぶ。」
このような一生の大吉を保証してくれる会社はどこにもありません。正解はないのです。
大吉かどうかを決めるのは会社ではなく入社後の自分自身の在り方です。

だからこそ不正解である、大凶や凶を引かなければ十分です。

ここでの不正解とは、個人に合っていない仕事のことです。
例えば、
人と話すことが大の苦手なのに営業職についてしまう。とか
クリエイティブな仕事が大好きな人なのに単純作業の職についてしまう。とか

「軸」を定めて、そこに反することがない道を選びましょう。


第二章 学校では教えてくれない世界の秘密

人間はみんな違って極めて不平等である

家庭環境、見た目、生まれ時から人間は平等ではありません。
その中でも自分でコントロールできるのは以下の三つです。

  • 己の特徴の理解
  • それを磨く努力
  • 環境の選択

他の誰でもない自分自身になることが重要です。
他人と差別化できることが、個人の価値になります。

資本主義の本質は人間の「欲」である

資本主義は人間の「欲」をエネルギー源にして、人々を競争させることで、より良い社会へと発展させる構造を持ちます。
それゆえビジネスの世界で勝者と敗者が生まれることを「正」としています。
能力の差によって経済格差が生まれることを認めています。
それがないと、社会全体が進化しないからです。

資本主義社会とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造のことです。
サラリーマンと資本家では、生涯年収の桁数がいくつも違う結果になってしまいます。

サラリーマンの中にもずば抜けて優秀な人は数多くいます。しかしながら、その優秀なサラリーマンは、大概サラリーマンとして生涯を終えます。

これはなぜかというと、真面目なサラリーマンで一生を過ごすことが当たり前というパースペクティブの中で生きているからです。
資本家という生き方が、自分のパースペクティブの中にないからです。
認識していないものは、そこにあっても見ることが出来ません。

日本の教育システムはそもそも大量の優秀なサラリーマンを生産するように作られています。教師の言われた通りに行動し、良い成績をとって、安定した会社に勤めて、安定した生活を送る。
それがたった一つの幸せな道であるかのように教えられて育ちます。

サラリーマンという働き方以外にも、働き方はあります。
何も考えず、流されてサラリーマンになるのではなく、それを知った上で、自分で咀嚼して考えた上で、サラリーマンという選択を取るといったことが重要です。


第三章 自分の強みをどう知るか

まずは仮説でもいいから目的を立てる。
「晩ご飯何がいい?」と聞かれても答えられないことがあるのに、「人生で何を達成したいか?」と聞かれて、明確に答えることができる人の方が少ない。

自分の目標は、具体的な”こと”から発送するのではなく、どんな状態であれば自分はハッピーかという未来の理想の”状態”から発想すると思いつきやすい!

  • 家族と笑顔で暮らしたい!
  • 経営者になって、自分の会社を成長させたい!

自分の強みを見つけてみよう

「自分の強み」というのは必ず自分の好きなことの中にあります。
まず今まで自分が好きだと感じたことを、「〜すること」という動詞の形で実際に50個ほど書き出してみましょう。

時間がかかっても、具体的になっても、似通ってもOKです。
やってみましょう!

Tの人  Think 考える力/戦略が強みになる
「知ることが好き」
「作戦を考えることが好き」など

Cの人 Communicate 伝える力/人と繋がる力が強みになる
「人と会うことが好き」
「話すことが好き」 など

Lの人 Lead 変化を起こす力/人を動かす力が強みになる
「達成することが好き」
「人の前に立って引っ張っていくことが好き」 など

先ほど書き出した50の好きなことを、T・C・Lで一番近いところに分類していきます。
最も集中している系統が、自分の属性、強みを表しています。

強みを生かすことができる職能を選んで磨くことが重要です。

自分がナスビなら立派なナスビに、自分がトマトなら立派なトマトになるように、その土壌でひたすら努力をしていきましょう。


第四章 自分をマーケティングせよ

自分自身のブランドMy Brandを予め設計しておく。
設計したMy Brandに沿った行動を心がけることで、自分自身がMy Brandの示す方向へどんどん成長していく。

My Brandを築く四つのポイント

Valuable: 価値は十分強いか? - 相手にとって便益を与える人物になっているか
Believable: 信じられるか? - エビデンスを示すことができるか
Distinctive: 際立っているか? - 競合と差別化されているか
Congruent: 自分の本質と一致しているか? - 見せ方を工夫してもいいが、本来の特徴とベクトルがずれていないか

Believableの面において、現状との多少のギャップは努力で近づくことができます。
ただ、Congruentの面において、ベクトルがずれていると意識した方向と別の人物になってしまうので注意が必要です。

自分の設計したブランドとできるだけ一貫した行動をとる。

「勤勉で正確な仕事ぶり」で信用されたい人は、遅刻や計算ミスには人一倍気をつけなければいけません。
「リーダーシップが強い」で信用されたい人は、組織が困難な時にこそ全体のために「最初に弾に当たって、最後に食べる人」であるように行動しなくてはなりません。

他者から認知されることはもちろん大事ですが、自分を売ろうと必要以上に躍起になる必要はありません。
最も重要なのは問答無用の実績です。
目を見張る実績は、嫌でも周りの目に止まります。

反対に実力が伴わなければ、結局は築いてきたブランドを壊してしまいます。
SNSでありもしない虚像を必死に売ったり、優秀な他者と繋がっている錯覚で現実逃避している暇などないはずです。
躍起になって行うべきは、

1.ブランドを構築するための一貫した行動をとること
2.結果を出すことに愚直に拘ること

この二つだけです。


第五章 苦しかったときの話をしようか

人が最も苦しいときは「自己評価が極端に低くなっているとき。自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき。」

きっとなんとかなる。潰れないためには、肩の力を抜いて、最後尾からスタートする自分を予めイメージして受け入れておくことが対処法になります。

苦しいながらも貪欲に学ぶ姿勢と、数年に満たない時間が事態を好転させてくれます。

強い人間とは、環境に合わせて自分を変えるか、自分に合わせて環境を変えるか、そのどちらかができる人間です。
自分にとって安全でストレスの少ない道を選び続ける人は、運が良ければ幸せにはなれるが、決して強くはなれません。

RPGで「逃げる」ばかりしていてもレベルが上がらないのと同じです。

100の自分に対して120の負荷をかける挑戦をすること。
レベルを上げた先に次の街が広がっているように、外の世界へパースペクティブを広げると、まだまだ知らない面白いことでいっぱいのはずです。


第六章 自分の弱さとどう向き合うのか

チャレンジによって起こる変化が大きいほど不安は大きくなる。
つまり、不安とは本能を克服して挑戦している、自分の勇敢さの証明である。

企業に所属し、前向きな挑戦をして大きな失敗をしたとしても、誰も命は取りません。
最悪の場合、クビになって果てしなく落ち込む程度です。

大失敗をしても自分の人生はちゃんと続いていきます。
その出来事がきっかけで、もっといい活躍の場が見つかるかもしれません。
本気で考えればいくらでもやり方、切り口は考えつきます。
それこそブロガーでもYouTuberでも、現代の稼ぎ方は多様化しています。
恐怖心は、自己保存の本能が映し出しているフィクションに過ぎません。
脳が本能レベルで変化によって起こるストレスを避けるために自分をビビらせているだけです。
そこで挑戦をしなければいつまでも成長できません。
いつまでも小さな異変にさえ不安を感じてしまいます。

いつまでもスライムに怯えていてはいけないはずです。
いつまでもケムッソに怯えていてはいけないはずです。

挑戦しないで小さな不安に怯えるのであれば、挑戦する不安を選択するべきです。
挑戦する不安は、未来への投資です。
何も失敗しない人生というのは、何も挑戦しなかった人生に等しく、失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗かもしれません。

だからこそ、不安になる挑戦に立ち向かうのは素晴らしいことです。
不安の居場所を認めてあげ、「挑戦している証拠だ」と喜びましょう。
不安に慣れることはできるし、少々のことでは不安を感じなくなっていきます。
成長に伴って、能力が身につき、自信もついて来ます。

人間は気持ち良くなるとすぐに成長を止めてしまいます。
上手くいっている時ほど、自分の心地よい”均衡”を意図的に壊さなければなりません。

スライム、ケムッソをいつまでも相手にするのではなく、ドルマゲス、レックウザに立ち向かえるように挑戦を続けていきましょう

このイラストのように、一緒に立ち向かう仲間ができるとより素晴らしいですね。

ご精読いただきありがとうございました!!

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