
▫️本記事の対象
- これからプログラミングを始めたいというあなたに。
- これからAndroidアプリ開発に触ってみたいあなたに。
前段
最近、「これからプログラミング学習を始めるぞ!」という人で、取っ掛りとしてHTML/CSSの勉強を始める人をよく見ます。
テキストエディタとブラウザだけあれば学習を始めることができるので、取っ掛りのハードルとしては低く、独学には非常に向いてます。
ただHTMLは、正確に言うと見た目部分のみを担うマークアップ言語であり、システムのロジック部分を担うプログラミング言語ではありません。
僕は文系大学出身の新卒としてSIer企業に入社し、何も分からない状態からAndroid開発に2年ほど携わりました。
初めの1年こそ何もわからず辛かったものの、
Android開発からプログラミングを学んだことにより、
・書いたコードによりアプリはどうやって動くのか
・フロントエンドとバックエンドとは何なのか
・初心者の登竜門であるオブジェクト指向とは何なのか
などなど、あらゆるIT知識を体系的につけることができました。
必死に勉強を続けた結果、今ではAndroid案件であれば大抵のプロジェクトに即戦力として参画できます。
Androidアプリはプログラミング言語のシェア率No1に居るJavaを採用して動いているので、初心者の勉強にはとても向いていると思います。
エンジニアの足がけとして、Androidアプリ開発を学んでみましょう。
これから書く記事が、これからAndroidアプリ開発を始める人達、プログラミングを始める人達、未来の技術者にとって、少しでも力になることが出来れば、僕は非常に嬉しいです。
1.Android Studioのインストール
Androidアプリ開発は、大抵Android StudioというIDE(統合開発環境)を用いて行われます。Androidアプリ開発者のはじめの一歩として、Android Studioを動かせるようにしてみましょう。
—環境—
Mac OS
Android Studioを下記の公式サイトからダウンロードする。
https://developer.android.com/studio/
ダウンロードしたファイルを実行する。
ほとんど初期設定のまま進めて問題ないです。
初期設定の際に、Android StudioのテーマをLight/Darkから選ぶことができます。僕はカッコイイし見やすいということでDarkを設定しています。
後から変更可能です。

Windowsユーザーに向けて
Android Studioをインストールする際に、HAXMソフトウェアが一緒にインストールされます。WindowsユーザーはHAXMをインストールするために以下の準備が必要です。これを行わないと後ほどエミュレーター を起動するときに不都合が起きるかもしれません。
BIOSで[Virtualization Technology]を[Enable]に設定
BIOSの起動の方法はPCメーカーで異なるので、調べてみてください。
※HAXM:Androidの仮想デバイスをPC上で高速で動かすためのソフト
下記のようなWelcome画面が表示されればとりあえずのインストールは完了です。

2.Android Studioの初期設定
Android SDKがインストールされているか確認する。
Welocome画面の右下にある[Configure]から[SDK Manager]を開きます。
Android SDKとは、PCでAndroidアプリを開発するための開発環境のことです。Android Studioと一緒にインストールと設定がされているはずなので、開発者としてはあまり意識しなくても大丈夫です。
ちゃんとインストールされているか確認だけしておきましょう。
この記事を書いている時点では最新の10.0がインストールされていることが確認できます。

休憩コラム
SDKの一覧にあるように、AndroidはOSのバージョン毎にコードネームが付けられています。
最初はAndroid Aから始まり、B, C, D ….現在はQまでアップデートされてきました。
その中でもCからPまでは、頭文字から始まるお菓子の名前が付けられています。
- C CupCake (カップケーキ)
- D Donut (ドーナツ)
- E Eclair (エクレア)
- F Froyo (フローズン)
- G GingerBread (ジンジャーブレッド)
- H HoneyComb (ハニカム)
- I IceCream (アイスクリーム)
- J JellyBean (ジェリービーン)
- K KitKat (キットカット)
- L Lollipop (ロリポップ)
- M Marshmallow (マシュマロ)
- N Nougat (ヌガー)
- O Oreo (オレオ)
- P Pie (パイ)
- Q コードネームなし
最新のQからコードネームが廃止になったのは個人的にちょっと寂しい気がします。
バージョン別シェア率に興味がある方はこちらを参照してみてください。
http://smatabinfo.jp/os/android/index.html
AVDの用意
AVDとはAndroid Virtual Deviceつまり仮想デバイスのことです。
Androidアプリを開発する際に、いちいち端末にアプリをインストールして動きを確認するのは少々効率が悪いです。
そこでPC上で仮想デバイスを立ち上げて、デバックを行ったりします。

Welocome画面の右下にある[Configure]から[AVD Manager]を開きます。
[Create Virtual Device]を選択

この画面でPC上で使用するAndroidデバイスを選択することができます。
使用する端末が決まったら[Next]を押下し、仮想端末を動かすAndroidのバージョンを選びましょう。

もし利用したいAndroidバージョンがダウンロードされていない場合は、ダウンロードをしてください。
使用する端末が決まったら[Next]を押下し、仮想端末の詳細設定を行いましょう。仮想端末の名前などを設定できます。こだわりがなければ特に変更はしなくて大丈夫です。

[Finish]押下で仮想デバイスの設定は完了です。
[AVD Manager]画面で、今設定したデバイスの[▶︎]を押下することで、仮想デバイスを立ち上げることができます。

お疲れ様でした!
これでAndroid Studioの初期設定は完了したので、実際にAndroidアプリを開発することができるようになりました。
次回の記事からは、実際にAndroidアプリを開発していくとともに、Androidアプリを動かすためのプログラミング言語であるJavaの基礎から紹介していきます。
ご精読いただきありがとうございました!!
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ピンバック: 【Android開発】Macでadbコマンドを有効化する方法 | Memento Mori Blog